ピラティスは世界に一つ

ピラティスは山だった…

自身がピラティスをしてきて感じたことは、ピラティスは『道』ではなく、『山』だなぁとイメージしてます。
ジョー・ピラティスが作ったピラティス山はこの宇宙でただ一つ、この世に一つです。
どんな山を想像しますか?

私は頭の中いイメージがあるのですが、画像配給会社を見ても、なかなか私のイメージにぴったりの山がありません。
高いところはうっすら雪が残り。美しい洗練された山のエッジのある感じです。
HPのトップ写真は、ピラティス山をイメージしてます。が、まだまだ違うので、今後良いものがありましたら変えてまいります。

ピラティス山を世界中の人が目指して登っています。
頂上にはジョーとクララがいます。あの世ではありませんよ笑。お二人のマインドがこの現世で待っています。そして、嶺を作るエルダーたちも同じ頂上にいます。

山の登り口はそれぞれです。
登山口への行き方ですら、遠くにそびえるピラティスを目指してきた人もいれば、人に聞いてきた人もいるし、誰かについてきただけの人もいます。これが、ピラティスを知るきっかけだと思います。

一つの山をいろいろなところから登り始めます。登る人の見る景色はそれぞれ違います。
登る間に出会う人も違います。登る人の体力も違うので、速さも当然違います。
こうして、世界中で登った人の数だけ見る景色が違うので、ピラティスもいろいろな意見、取り組みがあるのです

登る人の体力とは、身体的なものありましょうし、装備と登山するための経験値だと考えてます。そして、家族の問題、経済的理由も装備のうちだと思います。

軽装備の人は速さはあるかもしれませんが、出来事への対応は難しいかもしれません。多方面の経験がある方は、直感と予測ができるので足並み軽いところでしょうか。

その中で、自分が一番とか、自分だけが一番とか、どうして言えるのでしょうか。
それぞれの許される環境の中で、身につけている装備で精一杯登るのです。ピラティス山を見ていて、そんな考えが起きますか?

身体のことを知りながら、自らのことを振り返り、『知る』と言う感覚を得た時に、大声は出ますか?私は出せませんでした。口が重くなりました。
少しでも自身を知る、気づきをもらえ体験し理解できれば、大声を上げることなく黙ってピラティスに向かう姿となるでしょう。

先達者の姿から学ぶ大切さ

私を指導くださった、マスターのロリータ先生
その他、先人のピラティス指導者を見た時に、一途にピラティスを丁寧に伝えている姿を感じます。この方たちの姿は美しく、温かく、しなやかで強い。

ロリータは、迷っている人や、体力が落ちている人を励ますために、エルダーである彼女の許す時間の限りで伝えるとことをされています。

その末端である自身は、ロリータ先生からレッスンを受け、ピラティスをして、エンドユーザーとの一番の関わりのある役割をしていると考えてます。故に、スタジオでセッションは最重要責務だと考えてます。


ピラティス山は遠くから見ても美しく威厳があります。なので、途中で見る景色に感動します。起きる問題も自らを成長させてくれるでしょう。


途中で出会った人と一緒に登る、出会った人から山の情報を聞く、どこかでいい景色を見たよと教えあう、いろんなことがすでに登っている間に起きているのですから、良い情報を適切な時に相応しい人から得ることができるでしょう。



ピラティス山に登っているつもりが、だんだんと嶺を間違えて違う山を目指している人も出てくるでしょう。善良な人なら誰かに教えてもらって気づくでしょうし、修正も効かない人もあるでしょう。

どこからピラティス山なのか

これは人によりですが、やはりジョーの作った機器のエクササイズは一通り把握してから登山口にたどり着いたと言えると感じます。

これは自身だけではなく、それぞれの協会でコンプリヘンシブを合格してから、みなさん、おそらく間違いなく感じておられることだと思うのです。

『マットだけではピラティスは語れない』否定的に言っているわけではありませんので、この点について嫌な思いをされましたら、お詫び申し上げます。
自身が申し上げているのは、ピラティスを伝えると言う立場でのことです。マットのエクササイズの素晴らしさを語るには、やはり他の機器を通じて体を知り、マットで何を求められるのかを考えた時に、初めてマットピラティスを指導できると思うのです。
この点については、深く長くなりますので、スタジオでもお話させていただければと思います。マットの先にまだまだたくさんあることをお伝えさせていただきます。

コンプリヘンシブを取得すると、ピラティス山の大まかな地図が手に入リます。
何も書いてないんです。自分がどこにいるのかもわからないのです。
知っているようでわかっていなかったと気付いた時、山登りは始まるのです。

国際レベルでピラティスをしましょう

ロリータ先生も、他のエルダーも同じお気持ちなのは、ジョーの意思、世界は一つにまとまりなさいと言ってます。
ジョーとクララのピラティスは、そういうでこぼこも全て受け入れて、ピラティスの遺産を受け継ぐ私たちを許してくれると感じます。

ピラティス山を大切に、綺麗に保つことを心がけましょう。遠くから見た山は美しいけど、山肌はゴミだらけとならないようにしたいです。

ピラティス山を人に伝える時に、自分の知り得る分しか伝えられません。人によって見る景色が違うのです。
自分のピラティスを考えてみてください。不安はありませんか?解剖をたくさん知ったら安心ですか?歴史を知ったら安心ですか?WSをたくさん受けたら安心でしょうか。

引き継いだピラティスの魂を薄めてはいけない

ジョーの魂、エルダーの魂を感じるピラティスであることを願っています。
ジョーから学んだエルダーたち。自分の持つピラティスのルーツを知り、エルダーたちが行ってきたピラティスの『魂を薄めること』はあってはならないと思います。
しっかりと次代を担うインストラクターの予備生、お客様に伝えていくつもりでおります。

ピラティスは世界最強メソッドだと確信してます。